Netflix広告はNetflix Ads Suiteだけでなく、Amazon DSPを含む外部DSPからもプログラマティックに買い付けられるようになりました。Amazon Adsは2025年9月、日本を含む11カ国を対象にNetflix広告在庫へ直接アクセスできる提携を発表。その後NetflixはAmazon AudiencesやPause Ads・Liveの対応を段階的に案内しました。ただし、対象国であることと、個別Amazon DSP seatに希望機能が表示されることは別です。2026年8月24日時点の公式発表から、買い付け方法、地域差、実施前の確認を整理します。
この記事のポイント
- Amazon Adsの公式発表では、日本はAmazon DSPからNetflix広告在庫へ直接アクセスできる対象国に含まれますが、個別seatでの利用可否は管理画面や担当者確認が必要です。
- Amazon AudiencesはAmazonのショッピング・ストリーミング・閲覧シグナルをNetflixのプログラマティック買い付けへ活用する仕組みで、対象国への展開時期は発表ごとに更新されています。
- 直接在庫、DSP-Initiated deals、Pause Adsは同義ではありません。対象国、在庫タイプ、フォーマット、測定、契約条件を分けて確認します。
Amazon DSPでNetflix広告を配信できるのか
Amazon AdsとNetflixは2025年9月、Amazon DSPを利用する広告主がNetflixの広告付きプランにあるプレミアム広告在庫へ直接アクセスできる提携を発表しました。対象国として、米国、英国、フランス、スペイン、メキシコ、カナダ、日本、ブラジル、イタリア、ドイツ、オーストラリアが列挙され、統合は2025年第4四半期から利用可能になると案内されています。
確認できるのはAmazon DSPがNetflix在庫の買い付け経路になったことと、日本が対象国に含まれたことです。最低出稿額、deal、在庫量、審査、素材仕様、計測項目は一律に示されていません。Amazon DSP全体の仕組みはAmazon DSPの基礎解説を参照してください。Netflix広告はAmazon内広告ではなく、Amazon DSPを需要側基盤としてAmazon外のCTV在庫へ配信するため、リーチ、動画視聴、自社サイト行動など目的に合った評価が必要です。
日本対応と利用条件をどう確認するか
日本での検討は「対象国」「個別seat」「希望機能」の3段階に分けます。提携発表に日本が含まれること、利用するアカウントでNetflix inventoryやdealを選べること、Amazon Audiences・Pause Ads・Liveなど希望機能の提供時期と契約条件を順に確認します。
Netflixは2026年3月、Amazon Audiencesを米国では第2四半期、その他の広告対応国では同年中に展開すると発表。5月にはAmazon DSPのオーディエンスターゲティングを6月1日までに全広告対応国へ広げる方針を案内しました。計画と個別アカウントへの反映は分け、設定時点のUI、deal ID、担当者回答を最終確認にします。
CTV全体の配信経路を比較したい場合は、Prime Video広告・Amazon DSP・CTVの比較も確認してください。Netflix固有の記事では、Prime Video広告の入稿仕様や費用を混同せず、外部CTV在庫としての買い付け条件に焦点を当てます。
Netflix配信でAmazon Audiencesをどう使うか
Netflixは2026年3月、Amazon DSP経由の買い付けでAmazon Audiencesを利用可能にすると発表しました。Amazonのショッピング、ストリーミング、閲覧シグナルから構成され、ライフスタイル、興味関心、購入検討行動などに沿って対象を設計する選択肢です。
実務では目的と対象者を定義し、近いAudienceが利用可能かを確認したうえで、地域、除外、フリークエンシー、在庫、素材を組み合わせます。オーディエンス名だけで成果を断定せず、想定リーチ、重複、配信量、ブランドセーフティ、測定可能な行動を確認します。ノンエンデミック広告主も利用できる可能性がありますが、セグメントや測定連携は契約・地域・seatで異なります。
直接在庫・DSP-Initiated deals・Pause Adsの違い
「NetflixをAmazon DSPで買える」という表現には、複数の取引・在庫・フォーマットが含まれます。混同を避けるため、次のように分けます。
区分 | 意味 | 実施前の確認 |
|---|---|---|
直接在庫アクセス | Amazon DSPからNetflix在庫へ接続 | 対象国、seat、在庫、審査 |
DSP-Initiated deals | DSP起点でdealを作成・取引 | 種別、価格、地域、最低条件 |
Pause Ads | 一時停止画面の広告フォーマット | 対象国、DSP、素材、測定 |
Live | ライブ内で動的に挿入する在庫 | イベント、地域、時間、保証 |
2026年5月発表ではPause AdsとLiveについて、米国・カナダでは夏、その他の国では年末までの予定が示されました。8月発表は米国Upfrontの文脈でAmazonを含むDSP-Initiated dealsとPause Adsを紹介したもので、日本の全seatでの提供証明には使いません。
Prime Video広告の概要はPrime Video広告の入門記事で扱っています。NetflixのPause AdsとPrime Video広告は媒体・契約・在庫が異なるため、名称や仕様を横滑りさせないことが重要です。
配信前に確認する在庫・ターゲティング・測定チェックリスト
1. 目的とKPIを固定する
認知ならリーチ、動画完了、ブランドリフト、サイト行動なら訪問やコンバージョンを定義し、Amazon DSP、Netflix、自社で確認できる指標を分けます。
2. 個別seatとdealを確認する
対象seatでNetflix在庫が表示されるか、deal、地域、デバイス、フォーマット、価格条件を確認します。表示がなければ担当者へ照会します。
3. オーディエンスと除外を設計する
Audience候補、想定リーチ、除外、フリークエンシーを確認し、配信量と関連性のバランスを取ります。
4. クリエイティブと審査を前倒しする
動画尺、比率、音声、字幕、遷移先、法務表現、審査期間を確認します。Pause Adsは通常動画と異なる素材要件を個別確認します。
5. 測定とreadbackを先に決める
開始前にT0と7日・14日・30日のreadbackを決めます。イベント、同意管理、重複排除、アトリビューション期間を確認し、予算、在庫、期間、素材、他媒体の変更も記録します。
公式一次情報
- Amazon Ads「Amazon Ads and Netflix partner to offer programmatic buying on Netflix’s ads plan」
- Netflix「Netflix Ads Suite Expands Capabilities」
- Netflix「Netflix Upfront 2026: Get Closer」
- Netflix「Netflix Gets Closer: Closes 2026 US Upfront, Doubling Down on Ads Innovation」
※本記事は2026年8月24日時点の公式発表を整理したものです。提供機能、対象国、deal、料金、審査、測定は変更される場合があります。実施時はAmazon DSP管理画面、契約条件、担当者案内で最新状況を確認してください。