Amazon Marketing Cloud(AMC)を活用したくても、分析したいことをSQLへ落とせないEC事業者は少なくありません。

Amazon AdsのAIアシスタント「Ads Agent」には、AMC上で自然言語から分析用のAMC SQLやオーディエンスSQLを生成する機能があります。2026年8月8日時点のAmazon Ads公式情報では日本も対象地域に含まれています。

ただし、分析や配信が自動で正しく完了するわけではありません。対象ASIN、期間、除外条件を伝え、SQLと変更差分を人が確認します。

Ads Agent×AMCとは?できることと日本での利用条件

Ads AgentはAmazon Adsコンソールで利用できる常時稼働のAIアシスタントです。AMCでは、コンバージョン経路などを調べる分析用のAMC SQL、未購入者などを抽出するオーディエンスSQL、テーブルやエラーに関する製品サポートを自然言語で支援します。

従来は、分析したい問いをAMCのデータセットとSQL構文へ翻訳する必要がありました。Ads Agentを使うと、「キャンペーン別のコンバージョン経路を見たい」といった自然言語からクエリのたたき台を作れます。

AMCの基礎は料金・使い方・始め方、AI全体は完全ガイドで整理しています。

2026年8月8日時点のAmazon Ads公式情報では、AMC向けAds Agentの対象地域に日本が含まれています。利用にはAMCへのアクセスが必要で、AMCのナビゲーションバーにある「Ask AI for AMC help」からアクセスすると説明されています。アカウント画面に表示されない場合は、対象アカウントでの利用可否をAmazon Ads担当者へ確認してください。

公式ページではAds Agent自体を無料と説明していますが、広告費や外部費用は別です。

分析用のAMC SQLとオーディエンスSQLの違い

Ads Agentへ依頼するときは、「分析SQL」と「オーディエンスSQL」のどちらを作るのか明示します。

分析用のAMC SQLは、広告接触、購入、売上、経路などを集計するクエリです。いきなり配信対象を作る前に、同じ条件で対象母数を確認します。

オーディエンスSQLは、一定条件を満たすユーザー群を作るクエリです。Amazon Ads Helpでは、ルールベースオーディエンスの最終SELECTにuser_idのみを含めるよう案内しています。

2026年8月8日に確認したAmazon Ads Helpでは、最低2,000レコード、失敗回避の推奨は2,500以上です。2,500は必須条件ではありません。母数が小さければ期間や条件を見直し、作成時に最新Helpを再確認してください。

自然言語からAMC SQLを作る手順と確認10項目

実務では、次の順番で進めます。

  1. 分析後に行う広告判断を決める
  2. 分析用のAMC SQLかオーディエンスSQLかを指定する
  3. 対象ASIN、キャンペーンID、期間、除外条件を入力する
  4. SQLの説明を読み、不明なJOINや条件を質問する
  5. クエリエディターで変更前後のSQLと日付範囲を比較する
  6. 分析用のAMC SQLで件数や傾向を確認してから、配信反映を別承認する

Amazon Ads Helpでは、Ads AgentはキャンペーンIDやASINなどの一覧を検索しないと説明しています。必要な値はプロンプトへ含めるか、生成後に追加します。

実行前には次の10項目を確認します。

  1. 判断目的
  2. ASIN・キャンペーンID
  3. テーブル・列
  4. 期間・lookback・タイムゾーン
  5. 購入除外・New-to-Brandなどの条件
  6. JOINによる重複や母数膨張
  7. AMC対応のSQL構文
  8. 分析用・オーディエンス用の出力形式
  9. 集計閾値とオーディエンス規模
  10. 生成・修正・実行・配信反映の担当と日時

2026年3月の機能強化では、AI生成SQLをクエリエディターへ開き、クエリと日付範囲の差分を並べて確認し、承認・拒否できるようになりました。エラーなく動くSQLでも、期間や除外条件が違えば誤った判断につながるため、差分確認を省略しないことが重要です。

EC事業者・代理店で使えるプロンプト例

プロンプトには、クエリの種類、対象、期間、条件、欲しい出力を含めます。XXXXは実際のASINやキャンペーンIDへ置き換えてください。

コンバージョン経路を分析する

分析SQLを作成してください。
対象はキャンペーンID XXXX、YYYYです。
2026年7月1日から7月31日までの広告接触から購入までの経路を比較し、
コンバージョン数、購入売上、New-to-Brandを確認したいです。
使用テーブル、期間条件、JOINの目的も説明してください。

カート追加後の未購入オーディエンスを作る

オーディエンスSQLを作成してください。
ASIN XXXXを過去30日間にカートへ追加し、同期間に購入していないユーザーが対象です。
最終SELECTはuser_idのみとし、同条件の母数確認用分析SQLも提示してください。

個人情報、認証情報、秘密情報は入力せず、実際のIDも社内ルールに従います。

よくある質問

日本で利用できますか?
2026年8月8日時点では日本が対象です。AMCへのアクセスが必要で、「Ask AI for AMC help」が表示されない場合はAmazon Ads担当者へ確認してください。

SQLを書けなくても使えますか?
たたき台は作れますが、ID、期間、条件、母数、出力を確認する体制は必要です。

広告成果は自動で改善しますか?
保証されません。変更前に広告主が内容を確認・修正・承認します。

まとめ|GoalTechがAds Agent×AMC活用を支援します

Ads Agent×AMCは、広告上の問いをAMC SQLへ変える時間を短縮する機能です。まず分析用のAMC SQLで小さく試し、対象ID、期間、条件、母数、差分を人が確認します。オーディエンス作成や配信反映は別の承認工程に分けると安全です。

GoalTechでは、ユースケース整理、プロンプト設計、AMC SQLレビュー、オーディエンス条件設計、分析結果を広告運用へ反映するまでを支援します。GoalTechのAmazon EC運用支援からご相談ください。

出典・参考文献

  1. Amazon Ads:Ads Agent
  2. Amazon Ads:Amazon Marketing Cloudに生成AIを導入
  3. Amazon Ads:Ads AgentでAMCワークフローを促進
  4. Amazon Ads:AMCのAds Agentインタラクティブ機能の強化
  5. Amazon Ads Help:Ads AgentでAMC SQLを生成するベストプラクティス
  6. Amazon Ads Help:Rule-based audience queries

※対応地域と要件は2026年8月8日に確認。公開時に公式情報とアカウント画面を再確認してください。