Amazon Adsは2026年2月2日、Amazon Ads APIの認証情報を持つパートナー向けに世界で利用できるopen betaとして発表しました。自然言語で依頼できますが、広告アカウントへの接続にはAPI認証と権限設定が必要です。
Amazon Ads MCP Serverとは
Amazon Ads公式発表では、AIエージェントとAmazon Ads APIを接続し、自然言語の指示を構造化されたAPI呼び出しへ変換するレイヤーと説明しています。Amazonがサーバーを管理・更新し、接続先はAmazon Adsのtoolsを共通形式で利用します。
似た名称の機能とは役割が異なります。
機能 | 主な役割 | 利用する場所 |
|---|---|---|
Amazon Ads MCP Server | 外部AIとAmazon Ads APIを接続 | MCP対応AI、自社エージェント |
Ads Agent | 広告運用やAMC分析を会話形式で支援 | Amazon Adsコンソール |
Amazon Ads API | 広告データ取得とキャンペーン操作 | 自社システム、外部ツール |
SP-API | 注文、在庫、出品などのEC業務 | セラー向けシステム |
Ads Agentの機能と日本での提供範囲は「Amazon Ads Agentとは?」、AmazonのAI機能全体は「Amazon広告のAIエージェント完全ガイド」をご確認ください。
open betaでできること
公式発表とAmazon Ads MCP Server Overviewでは、主な用途として次の機能が案内されています。
- 実績、アカウント情報、請求・財務データの取得
- レポートの生成やAMC workflowの利用
- キャンペーン、広告グループ、広告の作成・更新
- Sponsored Productsの一括作成や別マーケットへの展開
使える操作はtool、API認証、広告主が許可したscope、対象アカウントで変わります。公式発表でも、複数工程をまとめたキャンペーンは人が確認・承認して開始する前提です。
公式ワークショップは50以上のtoolsと、account_management、reporting、campaign_management、locale_expansionなどのgroupを案内しています。open beta中は構成が変わり得るため、接続時に確認します。
日本で使う条件と接続先
日本を含むFar Eastリージョンの接続先が公開されています。ただし、Amazon Adsコンソールの設定だけでは利用できません。
項目 | 日本で確認する内容 |
|---|---|
利用対象 | 有効なAmazon Ads API認証情報を持つパートナー |
MCP endpoint |
|
Ads API endpoint |
|
主な認証情報 | OAuth 2.1のclient種別または手動接続で異なる |
アカウント識別 | profileId、advertiserAccountId、managerAccountId |
Amazon Adsによるclient applicationの承認と、広告主によるOAuth 2.0の許可が必要です。代理店はmanager accountとadvertiser account、対象marketplaceを照合します。
MCP Server単独の料金は、2026年9月9日時点の公式文書に明示されていません。広告費、AIサービス、開発・保守などと分けて確認してください。
API認証と接続の流れ
Amazon Ads APIの認証ガイドに沿って手動接続する場合は、次の順で進みます。
- 承認済みのLogin with Amazonアプリを用意する
- 広告主が対象scopeへのアクセスを許可する
- authorization codeをaccess tokenとrefresh tokenへ交換する
- access tokenとClient IDでFar EastのMCP endpointへ接続する
- toolと広告アカウントを取得し、最小の読み取り操作で確認する
対応クライアントではOAuth 2.1のブラウザ認証も利用できます。Public clientはClient IDのみで1時間後に再認証します。Private clientはClient IDとClient Secretを使い、Refresh Tokenを安全に保存・自動更新します。
Access Tokenは60分間有効です。2026年7月30日以降にAmazon Ads APIの広告scopeで発行されたRefresh Tokenは、広告主の同意日から365日で失効し、利用を続けても延長されません。それ以前のtokenに固定期限はありませんが、広告主の取消、アプリ削除、認証情報の変更などで無効になる場合があります。
本番ではRefresh TokenをAIエージェントへ直接渡さず、Client Secretとともにプロンプト、ソースコード、Git、通常ログへ入れません。invalid_grantを検知し、期限前に再認可できる運用も必要です。
安全に始める権限設計
初期導入は4段階に分けます。
段階 | AIに任せる範囲 | 完了の目印 |
|---|---|---|
1. 接続確認 | profileとアカウント情報の読み取り | 対象会社・国・通貨が一致 |
2. レポート | 固定期間の実績取得と要約 | 管理画面や基準exportと一致 |
3. 提案 | 入札、予算、除外候補の提示 | 人が理由と影響を確認 |
4. 限定実行 | 承認済み対象だけ変更 | 変更前後を読み戻し、履歴を保存 |
TOOL_FILTERは不要なtoolsを減らせますが、権限制御そのものではありません。API認証、利用ユーザー、対象アカウント、承認ルールも管理します。
期間、通貨、タイムゾーン、pagination、指標定義を固定したレポートと照合します。予算や入札の変更には上限、承認者、停止条件、履歴を設定してください。詳しくは「Amazon広告レポート設計と改善ロードマップ」「Amazonスクレイピング・API・AI利用の注意点」をご覧ください。
Amazon Ads MCP Serverの導入を相談する
Amazon Ads APIの認証、レポート自動化、AIエージェントへの権限、変更承認まで整理したい方は、GoalTechのAmazon広告・AI活用支援をご確認ください。
出典・参考文献
- Amazon Ads MCPサーバーの紹介
- Amazon Ads MCP Server Overview
- Connect to Amazon Ads MCP Server
- Amazon Ads API Authorization Overview
- OAuth 2.1 for MCP
- Refresh tokens
- Amazon Ads API overview
- Amazon Ads API
※提供状況、tool、endpoint、認証、料金は変更される可能性があります。導入時はAmazon Adsの最新公式情報と自社アカウントを確認してください。