Amazon Ads MCP Server — ベータ版発表の概要
Amazon Adsは2025年11月11日、AIエージェントが標準化されたプロトコルを介して広告プラットフォームにアクセスできるようにするMCPサーバーのクローズドベータ版を発表しました。2025年11月17日時点でベータ版申込が可能です。
Amazon Ads MCP Serverは、Amazonの年次イベント「unBoxed 2025 キーノートレポート」で現地時間11月11日に紹介されたAIエージェント連携基盤です。
MCP (Model Context Protocol) とは、生成AIの「Claude」を提供するAnthropic社が提唱した、AIモデルを外部のデータソースやツールと接続するためのプロトコル。Amazon Ads MCP ServerはこのMCPプロトコルを採用し、複雑な複数フィールドのAPI操作をシンプルな会話型クエリに変換し、キャンペーン、パフォーマンス指標、請求、アカウント情報といったAmazon Adsのインサイトを、自然言語インタラクションを通じて大規模言語モデル(LLM)やAIアプリケーションから利用できるようにします。
FEリージョンもMCP Serverのサポート対象に含まれており、2025年11月17日現在、日本でAmazon広告をビジネス利用しているユーザーも、Advanced Tools Center経由でMCP Serverのベータ参加申請を行える状態です。
典型的な使用例
このMCPサーバーには、Amazon Qのほか、Claude や ChatGPT、Amazon Bedrock、Amazon AgentCore、その他のMCP対応アプリケーションを使用して接続できます。公式ページでは、Amazon Ads MCP サーバーを使用して実行できる次のようなプロンプトとユースケースが紹介されています。
- 「2025年10月のキャンペーンのパフォーマンスを表示してください[account_id]」のようなリクエストで、キャンペーンのパフォーマンスを照会する
- 「すべての広告アカウントのリストを表示」または「最近の請求書を表示[account_id]」と尋ねて、アカウント情報にアクセスする
- 「キャンペーンレポートを作成[account_id]」などのリクエストでレポートを生成する
- 「キャンペーン予算を500ドルに増額する[campaign_id]」などの簡単な指示でキャンペーン設定を更新する
公式ページでは、ベータ版アクセス申込み用の導線リンクのほか、技術情報、Amazon Ads MCPサーバーへの接続手順なども掲載されており、申し込みの結果、参加資格を得た開発者は順次アクセス可能とみられます。
Amazon AdsのMCP対応で何が変わるのか
年次イベント「unBoxed 2025」における発表を通じてわかるのは、Creative Agent や Ads Agent、フルファネルキャンペーン、統合 Campaign Manager など、コンソール操作や従来型 API 連携を前提とした運用を、段階的に"エージェント前提"へシフトさせていく方針です。
MCP Server はその中で、LLM(AIアシスタント)と Amazon Ads API(Campaign Manager / Billing / Stream 等)の間をつなぐ"標準化されたゲートウェイ"として位置づけられています。
日本の広告主・代理店にとっては、これまでの Ads のコンソール操作、サードパーティツールの UI や自社ツールでの API バッチに加え、「対話型 AI コンソールを運用インターフェースとして設計する」という選択肢が現実味を帯びてきたといえるでしょう。