押さえたい3点
- Responsive eCommerce Creative(REC)は、商品情報と画像・動画などを組み合わせ、Amazon内外の配信面に合うディスプレイ広告を自動生成・最適化するAmazon Adsのクリエイティブです。
- Amazon Adsは2026年9月30日、リッチメディア、インバナー動画、3〜6商品のカルーセル、詳細プレビューなどの拡張を発表しました。ただし、日本で使える範囲は機能ごとに異なり、公式ページ間で記載差もあります。
- 導入時は「画面に機能があるか」だけでなく、商品情報、在庫、画像の比率、AI補正、プレビュー、サイズ別実績を同じ確認票で管理します。
Amazon Adsは2026年9月30日、Responsive eCommerce Creative(以下、REC)の刷新を発表しました。ASINや商品情報、画像・動画などから配信面に合う広告を組み立てる仕組みです。今回の更新で動画や商品カルーセルまで扱えるようになりましたが、日本向けの範囲は一律ではありません。Amazon DSPの全体像はAmazon DSPとは?、素材制作はAmazon広告制作ガイドも参照してください。
1. RECは商品情報から複数サイズの広告を組み立てる
RECは画像・動画の領域と、価格、セールバッジ、クーポン、星評価、Prime対象などを商品リスティングから反映する領域で構成されます。1つの入稿から対応サイズを生成し、Amazon、第三者サイト、Echo Show、Fire TV、Fire Tabletなどへ配信します。
1つのRECには最大20 ASINを設定できます。在庫切れの商品は自動で表示対象から外れ、すべての商品が在庫切れになれば入札は在庫が戻るまで一時停止すると案内されています。価格や在庫の変化に追随しやすいことが、固定バナーとの大きな違いです。
商品ページの誤った価格や古い画像も広告へ影響し得ます。商品詳細ページと在庫を整えてから素材を増やします。
2. 2026年9月に動画・カルーセル・詳細プレビューが追加
9月30日の発表で示された主な更新は次のとおりです。
更新 | 公式説明の要点 | 運用時の確認 |
|---|---|---|
リッチメディアレイアウト | ライフスタイル画像、動画、ロゴ、動的コピーを配信面に合わせる | 商品・端末・配信面ごとのプレビュー |
インバナー動画 | 第三者サイトのディスプレイ枠で動画を表示 | アカウントでの提供、動画仕様、掲載面 |
複数商品カルーセル | 同一ブランドの3〜6商品をスワイプ形式で表示 | 商品の組み合わせ、在庫、遷移先 |
Preview / Advanced Preview | ASIN、Amazon内外、サイズ、言語、素材で表示を絞り込む | 承認した素材と実表示の差 |
Alexa+・Fire Tablet向け表示 | 端末に合わせたフルブリード表現 | 対象端末とマーケットプレイス |
ブランド管理 | ロゴ、色、承認画像、コピーの制約を登録 | 米国限定 |
AI最適化を有効にすると、画像、見出し、商品名、レイアウトに未作成のバリエーションが加わる場合があります。無効でもリサイズなどは行われ得るため、許可する変形とプレビューの承認者を決めます。
3. 日本で使える範囲は、公式ページの記載差まで確認する
2026年9月30日のローンチページは、REC全体、Preview / Advanced Preview、リッチメディアレイアウトの対象地域に日本を含めています。複数商品カルーセルとAlexa+向けRECも日本を対象国として列挙しています。会話型のPromptsとブランド管理は米国限定です。
注意したいのがインバナー動画です。9月30日のローンチページは日本を対象国に含める一方、現在公開されているREC仕様ページの「What's New」には、動画は米国限定という説明が残っています。更新日の違いによる可能性はありますが、公開情報だけで日本の全アカウントへ提供済みとは断定できません。
日本での導入判断は次の3点を読み戻します。
- 対象のAmazon AdsアカウントでRECを作成できるか。
- 作成画面に動画、カルーセル、Advanced Previewなど必要な機能が表示されるか。
- 対象ASIN、配信面、言語、API利用時の権限が自社の契約条件に含まれるか。
4. 入稿前は商品・画像・文言を順番に点検する
次の順で準備すると修正箇所を切り分けやすくなります。
- 目的とASINを固定する。 認知、誘導、購入のどれを主に見るか決め、同じ役割の商品をまとめます。
- 商品情報を点検する。 商品名、価格、クーポン、Prime表示、在庫、遷移先を確認します。
- 画像を3比率で用意する。 Amazon Adsは、正方形1200×1200、縦長900×1600、横長1200×628を推奨しています。1枚から切り抜く場合は600×600ピクセル以上、5MB以下が目安です。
- 入稿方式ごとの画像規約に従う。 レスポンシブサイズ用画像には追加テキスト、ロゴ、CTA、価格訴求を入れず、見出し、ロゴ、免責欄を別要素にします。見出しは最大50文字、免責は最大60文字です。特定サイズ用画像には別の規約があり、日本向けの画像内文字は40文字まで、CTAは禁止です。
- 動画は表示された場合だけ入稿する。 仕様ページはMP4、16:9、最大500MBを案内していますが、日本提供の記載差があるため、画面と担当者確認を優先します。
- プレビューを承認する。 ASIN、Amazon内外、サイズ、言語、素材で絞り込み、切れ、誤価格、意図しないAI補正、遷移先の不一致を確認します。
スポンサーディスプレイとAmazon DSPの統合を含む運用範囲は、Amazon Display Ads統合の解説も確認してください。
5. 効果は平均値ではなく自社のサイズ別実績で判断する
Amazon Adsは、AI最適化を使ったRECで平均14%高いクリック率と7.2%高いROASが見られたと説明しています。ローンチページの出典はAmazon内部データ(全世界、2025年7〜12月/米国、2025年8月)ですが、各数値と母集団の対応は明記されていません。自社で同じ改善が出る保証ではありません。
配信前に比較期間、対象ASIN、予算、オーディエンス、最適化設定を記録します。配信後はCTRとROASに加え、在庫、商品別売上、配信面、サイズ別の配信量も確認します。REC Creative line itemページではサイズ別実績を確認できます。
判断は次のように分けます。
- 配信量が少ない: 対応サイズ、入札、予算、在庫を確認する。
- CTRが低い: 画像の主題、見出し、商品構成、配信面別プレビューを見直す。
- CTRは高いがROASが低い: 商品ページ、価格、購入率、計測条件を確認する。
- 一部サイズだけ弱い: 全体を止める前に、サイズ別実績とクロップを見直す。
- AI補正がブランド基準に合わない: 設定を戻し、承認済み素材と手動管理の範囲を増やす。
複数ASIN・複数配信面のクリエイティブ運用を整理したい場合は、GoalTechへご相談ください。
出典・参考文献
確認日: 2026年10月7日。提供地域、アカウントごとの表示、仕様ページの記載は変わる可能性があるため、入稿時にも公式ページと管理画面を確認してください。
- Amazon Ads — Scale premium display ads with Responsive eCommerce Creative
- Amazon Ads — Responsive eCommerce creatives: Guidelines & ad specs
- Amazon Ads — Responsive eCommerce creative: responsive sizing launch
- Amazon Ads — Measure delivery and performance metrics for individual REC sizes
- Amazon Ads — Scale personalized ads with responsive e-commerce creatives